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ひとくちメモ


自然サイエンス
「細菌をもって細菌を制す」


には毒をもって制す。という言葉がある。細菌の防除対策が問題化している。細菌は、ほぼ30分で分裂し2倍に増殖する。全く死ぬことがなくこのスピ−ドで増え続けると、一晩で1億〜10億になる。

自然界で生物は世代交替する際に、1億回〜10億回に1回くらいの割合で突然変異を起こし、新種が発生する。この実験計算だと、一種の細菌から一晩にほぼ一種類の新種細菌が生まれていることになる。

これは太古の昔から続いている自然現象である。
こうした突然変異で出現した新種は、ほとんどは 欠陥種で子孫を作日々たゆまぬ「研究」る力がない。そのために生物は種として維持され続けるが、時には何かの拍子に子孫を作る能力を持つ新種も生まれる。それがもし環境に適応すれば、新細菌としてどんどん繁殖する。

医学が進歩しても、新しい病気が次々に出てくるのはこのためであり、また、新薬を開発してもその薬が効かない新種の細菌が出てくるのも、このためである。

世代交替が遅い人間は細菌の変化に追いつけないし、新しい抗生物質を開発しても、すぐにその抗生物質に耐性を持つ菌が出てきている。

結局は人間はこの追いかけっこに勝てないのかと心配されている。また、細菌に負けないためには、なるべく抗生物質を使わないことも最近言われている。理由としては、悪い細菌、これを撲滅する良い細菌まで死滅させてしまう。

今課題の病原菌O157にも薬剤耐性を持つ菌が発見されている。しかし、薬に頼らないで、病気と闘わなければならない時代が迫っているのかも知れない。

無菌の是非。文明の発達により衛生的な生活環境の中、もし全くの無菌状態であれば、突然悪玉細菌が現れた時これを防御してくれる抵抗細菌がいない。

細菌戦争にあって抗生物質は副作用を伴い共倒れ無抵抗力になる場合があることが分かった。

人類も何十億の細菌と毎日共棲している限り、根本的な対応策を考えなければならない時代となってきた。
 



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