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ひとくちメモ


気象サイエンス
「台風は空の給水車」


月1日の「水野日」は、単にゴロ合わせとは違う。

真夏の時期で全国的に水の使用量が最も多く、雨の少ない深刻な水不足となることから水を大切にしようということから決められた。

台風日本全体の一年間の降水量は1,730mmでこれは世界の平均降水量970mmの約1.8倍も多くなっている。

ところが、人口1人当たりの年間降水量に置き換えると、日本は5,300立方mになり、世界平均の27,000立方mの5分の1しかない。

理由は、日本は国がせまく山国であるため急流の川が多く、雨水がすぐに海に流れてしまうためである。

ヨーロッパにあるドナウ川のように、大きく曲がりながら、ゆっくりと流れてているため、上流で降った雨が、途中で幾つもの国の人々に利用された後、海にそそいでいるのとは、ずいぶん状態が違う。

最近、各地で水不足になっているのは、利用できる水が少ないという自然現象と、一人当たりの水の使用量が増加している社会現象によるもの。

特に、真夏の日本列島は太平洋高気圧に覆われるために、まとまった雨を降らせるには、台風しかない。

1個の台風がもたらす雨量はどのくらいであろうか。戦後、伊勢湾台風という各地に大きな被害をもたらした台風があったが、この台風で降雨量426億mmの雨をふらせており、中型程度の台風でも約250億mmの雨をもたらしているといわれている。

日本の国民全体が1年間に生活のために使う水の量は180億mm位であり、台風を空の給水車と呼んでいる人もいるほどである。

=1997/07=



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