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ひとくちメモ


気象サイエンス
「自然現象と雷」


期的に夏になると、落雷の被害で最近増えているものに、登山や野球などの野外レジャーがあり、昭和62年の夏には高知県の海岸でサーフィンをしていた人に落雷し、12人の死傷者を出す大きな事件が起きた。

雷は、大きな積乱雲のなかの、激しい上昇気流にともなって生ずる電気である。1回の放電量は、2万アンペア、電圧は10億ボルトと、ものすごく大きいが、1回の放電時間は千分の1秒と非常に短いのが特徴である。

雷の放電が起こった所では、カミナリその周囲の空気が1万度以上に熱せられるために、空気が急激に膨張して雷鳴が発生する。

雷が近づいているときは、入道雲の動きやテレビとかラジオの雑音が多くなる。雷のいなびかりが激しくなり、落雷の恐れがでてきたら、家庭で使用中の電化製品・コンピューターなどの使用は一時中止し、コンセントをはずし、通り過ぎるのを待った方が安全。部屋の中央で様子を見守ること。

なお、屋外で危険な場所は、電柱や電線の下、高い木や鉄塔の近く。危険な持ち物は金属骨の傘・時計・自転車・ゴルフ道具などむき出しの金属類が落雷の標的になるので、注意しなければならない。

落雷は、夕立のどしゃ降りよりも、雨が小やみになってからの方が多いので、雷雲が通り過ぎるまで、油断は禁物である。

 

型の気圧配置が強まると、内陸部を中心に雷が発生しやすくなる。

雷の発生度合いは日本海側では冬の方が多いが、太平洋側内陸部は夏に最も多い。

夏の雷は熱雷といい、強い熱射で地面が熱せられてできる上昇気流により発生する。

雷には、低気圧や寒冷前線の上で発生する界雷、熱雷とを合わせた熱界雷があり、夏に多いのが熱雷である。

熱雷は午前中、強い上昇気流が起きて、入道雲が発生して、午後には更に大きくなって雷を起こしす。

夕方、太陽が傾くと気温が段々下がり、雲の中の上昇気流も収まって雷もなくなる。雷が発生し始めると2〜3日は連続することが多く「雷三日」といって警戒する。

ところで、雷の発生や接近は、ある程度予測ができる。

一番簡単なのが、午前中に入道雲を観察しておくこと。気温が暑くなり、入道雲が大きくなってくれば、雷が起こる兆候である。

野外で雷が近づいてくるのを察知する手がかりは、携帯ラジオのノイズで、ラジオのスイッチを入れて、ガリガリというノイズが入ってきたら、雷の発生している証拠である。

このノイズの間隔が短ければ、雷が近いことになる。また、雷鳴の聞こえる距離は10Km程度で、ゴロゴロと鳴ったら近いと考えてよい。

夏期は熱雷が発生しやすい時期で落雷には十分注意すること。この際、夕立など一時的に強い雨を伴うことが、しばしばあるので通り過ぎるまで、無理せず安全な場所に一時待避する方が安全である。

=1997/07=



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