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ひとくちメモ


化学サイエンス
「水素エネルギー」


ネルギ−を作り出す燃料の主役である石油は、使いやすいので大量に使用されている。

石油に限らず、燃料の多くは炭素を主な成分としているため、燃やすと大量の二酸化炭素が発生する。

これまでに石炭や木炭、石油などを大量に消費してきたために、大気中の二酸化炭素の量が増え、それが地球の温暖化を進めて南極の氷を溶かしたり、異常気象を起こしたりするといわれてきた。

ところで、水は水素と酸素が結びついてできている。水素はよく燃えるが、燃えても水ができるだけで、当然、二酸化炭素は発生しないので、きれいな燃料と言われている。

そこでこの水素を木材などから作る研究が進んでいる。木材の主成分はセルロ−ズという繊維分で、セルロ−ズは炭素や水素や酸素などが結び付いた物質で、ほとんどの植物に含まれている。

工業技術院の資源環境技術総合研究所で、酸化シリコンとニッケルを混ぜあわせ300℃で焼き固めたものに木材から取りだしたセルロ−ズの粉末を加え、水を入れた容器で300℃、百数十気圧で反応させたところ、セルロ−ズが炭素や一酸化炭素に分解し、それが水と反応して水素が発生した。

この研究は小規模のものだが、原理的には古紙や生ごみもセルロ−ズを含んでいるから、これらを原料として水素を作り出せると考えられている。これにより環境保全、資源再利用など大きな価値が生ずる。

=1997/06=



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