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ひとくちメモ


自然サイエンス
「地球温暖化の脅威」


本沈没というパニック小説が20年余り前に、ベストセラーになった。

この小説は(小松左京)の傑作だが、海底火山の噴火など大きな地殻変動が起こり、日本列島が海面下に没する様がリアルに描かれている。

日本という国がもし、消滅してしまえば、日本文化も存在すらこの世から消えてしまう。

日本人が日本人でいられることは、日本という国土があってこそである。日本沈没は、その国土が現実に無くなってしまうという想定で書かれ迫力があった。科学知識を駆使して、緊迫感を盛り上げる迫真の筆致に引きこまれた感がある。

地震原因と異なるが、その悪夢が、現実のものになろうとしている。

地球の温暖化で地球上の凍結物が溶解して、当然海面が上昇する。

タヒチやモルジブなど太平洋やインド洋などに点在する多くの島が海面下に没する危険性が強まっている。

京都で開かれた地球温暖化対策を話し合う国際会議で西サモアの代表は、やがてくる水没の脅威を切々と訴えた。

地上の楽園といわれる南国の島は、現在海面すれすのゼロメートル地帯が多い。高潮などが起きると、島のかなりの低地は水浸しになる。

科学者の推計だと、二酸化炭素などの温室効果ガスが、今の速度で増え続けると、西暦2100年には、海面が15cmから95cmも上昇してしまう。

化石燃料の消費と引換に南の島々を失うことは犠牲は大き過ぎる。人類の英知を結集して「ストップ・ザ温暖化ガス」が緊急課題である。

=1997/03=



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